諏訪といえば諏訪大社。諏訪大社四社のうち,今回は下諏訪にある下社秋宮(しもしゃあきみや)について紹介します。
諏訪大社は全国各地にある諏訪神社の総本社で国内にある神社の中でも最も古い神社の1つとも言われています。古来より雨風・水の神,五穀豊穣の神,武勇の神として,朝廷や様々な武将から信仰されていました。
秋宮は下諏訪駅から約800mの位置にあり,徒歩10分,車では5分程の近い場所にあり気軽に参拝することができ,1年中参拝客で賑わっています。
この記事では,パワースポットとしても有名な,諏訪大社下社秋宮の見どころや歴史,祀っている神様などを紹介しています。
諏訪大社とは
諏訪大社の歴史
諏訪大社の歴史は非常に古く,少なくとも1500年から2000年前に遡るとされています。『古事記』に記されている国譲り神話に登場する建御名方神(たけみなかたのかみ)が,出雲から諏訪に移り住み,信濃国を築いたと伝えられています。全国各地に諏訪の名のつく神社が1万以上ありますが,諏訪大社がその総本社です。
諏訪大社の神様は諏訪大神,お諏訪様と呼ばれ,雨風・水の守り神・龍神信仰として古くから祀られています。
朝廷からの信仰も厚く,持統天皇に勅使をつかわされて、国家の安泰と五穀豊穣を祈願されていることが『日本書紀』に記録されています。
また,諏訪大神は武勇の神、勝負の神として崇められ,平安初期には桓武天皇の勅命を受けた征夷大将軍 坂上田村麻呂が戦勝の祈願をしています。鎌倉時代には源頼朝が源氏再興の守護神として土地を寄付したり,武田信玄はお諏訪さまを武家の守り神と崇め,社殿を作り土地を寄付したりしています。徳川家康は天正10年(1582年)に乱により消失した上社本宮の神門を、慶長13年(1608年)に家臣に直させ、国家の安泰を祈願しました。
諏訪大社秋宮の御祭神
建御名方神(たけみなかたのかみ)
八坂刀売神(やさかとめのかみ)
八重事代主神(やえことしろぬしのかみ)
四社まいり
諏訪大社は四社あり,それぞれの神社に格の優劣はありません。ですので,自分の周りやすい順番で回って大丈夫です。
名称 | 御祭神 | 住所 |
---|---|---|
上社前宮 (かみしゃまえみや) | 八坂刀売神 | 長野県茅野市宮川2030 |
上社本宮 (かみしゃほんみや) | 建御名方神 | 長野県諏訪市中洲宮山1 |
下社春宮 (しもしゃはるみや) | 建御名方神 八坂刀売神 八重事代主神 | 長野県諏訪郡下諏訪町193 |
下社秋宮 (しもしゃあきみや) | 建御名方神 八坂刀売神 八重事代主神 | 長野県諏訪郡下諏訪町5828 |
元々は上諏訪神社,下諏訪神社と呼ばれていましたが,明治に国の管理となり一つの神社となりました。その名残が諏訪大社の『上社』と『下社』と分かれている由来です。
下社秋宮
諏訪大社の入り口です。車で来た場合は右に行くと駐車場があります。左にあるのが手水舎(ちょうずや)です。しっかりと手を清めてから参拝しましょう。
境内に入ると寝入りの杉,神楽殿が見えてきます。
根入りの杉
鳥居を潜って最初に見えてくるのは「根入りの杉」です。樹齢の長さと貫禄を感じます。
鳥居から正面に見える大きな杉の木は、枝が垂れ下っていて眠っているように見えるので「寝入りの杉」とか、杉の挿木に根が生えたことから「根入りの杉」と呼ばれています。また、夜は静かに枝を下げ布団をかけて静かに寝ているようにも見え、時にはイビキも聞こえると言われ、この杉の木の皮を使ったお守りは、夜泣き封じのご利益があります。樹齢は600〜700年と言われております。
出典 信濃國⼀之宮諏訪⼤社
神楽殿
1835年江戸末期に建立された,国の重要文化財に指定されている建物です。大きなしめ縄は長さが約13m、重さは推定500kgあります。神をまつるための歌と舞の奉納や、祈願を行う建物です。イベントの際はここで楽器の演奏などが行われます。
弊拝殿
秋宮には本殿はなく,真ん中の建物を拝殿,その左右にある建物が片拝殿といい,合わせて左右片拝殿(さゆうかたはいでん)と呼ばれています。1781年(安永10年)春に初代立川和四郎富棟の棟梁で建立されました。神楽殿と同じく,国の重要指定文化財に指定されています。
基本情報
名称 | 諏訪大社秋宮 |
---|---|
住所 | 長野県諏訪郡下諏訪町5828 |
電話番号 | 0266-27-8035 |
アクセス | JR下諏訪駅から徒歩約10分 岡谷ICから車で約15分 諏訪ICから車で約25分 |
駐車場 | 有り |
参拝時間 | 参拝 24時間 授与所 8時30分〜17時 宝物殿 9時〜16時 |
HP | https://suwataisha.or.jp/about/miyamori/shimoshaakimiya/ |
駐車場はこの看板の右側が入り口です。
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